どうも、なおです。
今回は「なぜマンションは光回線でも通信速度が遅いのか」について解説します。
僕もマンションに住んでいて光回線を契約しているのですが、通信速度は速くてもダウンロード:70Mbps/アップロード:50Mbpsくらいしか出ないんですよね。
おそらくマンションに住んでいる人の多くは僕と同じような状態にいると思います。この理由について分かりやすく解説していきます。
下り(ダウンロード)速度とはデータを受信する速度のことで、YouTubeの視聴などが該当する。上り(アップロード)速度とはデータを送信する速度のことで、LINEの送信などが該当する。
光回線とADSL回線

最近はどの家も光回線を契約していることが多いが、中には電話回線を利用したADSL回線を契約している家もあるだろう。
光回線の特徴はデータ通信専用の光ファイバーを利用した回線のため、ADSL回線よりも通信速度が速いことである。
光回線は下り1Gbpsや2Gbpsが主流になりつつあるが、ADSL回線は下り50Mbpsが主流だった。今の人からすると信じられないだろうが、つい数年前まではこれが普通だった。
このADSL回線も今回のテーマに大きく影響する。
光回線を契約したときの後悔

光回線のサイトを見ると「マンションタイプ」というプランが用意されていることが多く、マンション住みの人はそのプランを選ぶことになる。
加えてサイトには「最大下り1Gbps!」と書かれていることが多い。少しネットに知識がある人なら分かるだろうが、これは単なる理論値であって実際の数字ではない。
とは言え500Mbpsくらいは出るだろうと思って契約するが、実際は100Mbpsすら出ず後悔している人が多いのではないか。
マンションの光回線が遅い理由
ここまでの話を踏まえてマンションの光回線が遅い理由を解説します。
これはマンションの仕様に問題があります。
マンションで光回線を契約したとき、光回線として通信しているのは外からマンションの集約室(中心)までです。そこから各部屋まではADSL回線を利用しています。このようなマンションをVDSL方式と言います。

VDSL方式だと外から集約室までがいくら速くても、各部屋まではADSL回線なのでADSL回線の上限である100Mbpsに制限されてしまいます。これがマンションで光回線を契約しても遅い理由です。

このような仕様のマンションは築10年以上に多く見られます。マンションを建設した当初は外から集約室・集約室から部屋まで全て主流だったADSL回線を利用していたものの、光回線が主流になり始め外から集約室までのみ光回線に変更したからです。
なぜ集約室から部屋までも光回線に変更しないのか?
それは工事にかかるコストが高いからです。
もし集約室から各部屋までも光回線に置き換えるなら、各部屋に穴を空けて光回線を通し集約室を光回線に対応した設備に変更しなければいけません。これほど大掛かりな工事には住人の同意も必要になりますし、なにより莫大な費用がかかってしまいます。
なので管理会社は外から集約室までのみを光回線にして「光回線対応マンション!」として売るわけです。
改善策や裏技はあるのか?

改善策や裏技はあるのか?ですが…裏技などはなく改善したいのであれば、管理会社にお願いするしかないです。おそらくマンションの住人の8割ほどが署名すれば、管理会社も工事を検討してくれるでしょう。
ただここまでできる人はいないと思います。なので1番の改善策は引っ越すことですね。
各部屋まで光回線に対応したマンションか一戸建てに引っ越しましょう。
それすらも困難な人はどうしようもできないですね。
最後に
僕は最初wi-fiルータの性能不足だと思って、かなり高性能なwi-fiルータを買ってしまいました。僕のような誤ちを犯さないように、自分のマンションのことをしっかりと理解しておくことが重要です。
今回も最後までご覧いただきありがとうございます。
それでは、べい!